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シンポジウム・研究集会の案内
シンポジウムJ
「珪藻の生物学」

(2012年度日本プランクトン学会春季シンポジウム)
   

主  催

日本プランクトン学会

共  催

日本海洋学会

コンビーナー

津田敦(東大大気海洋研)、桑田晃(水研セ・東北水研)

日  時

2012年3月30日(金) 9:30-16:50

場  所

東京大学大気海洋研究所 大講堂

趣  旨

珪藻はもっとも古くから研究されてきた植物プランクトンであるが、より小型の植物プランクトンや有毒植物の研究に押されがちであった。しかし、近年、炭素のシンク及び食物連鎖を駆動する新生産の担い手としての重要性が認識され、さらに、系統関係や珪藻をめぐる新しい物質の流れなど新しい発見が相次いでおり、その重要性は再認識されるにいたっている。そこで、最近の知見を俯瞰するとともに、今後の展望を探っていきたい。なおこのシンポジウムでは、キーノート(発表時間30分)の他、公募形式で一般発表を設け(発表時間15分)、より広い範囲で話題提供を呼び掛けたことも、初めての試みである。なお本シンポジウムは昨年震災のため中止となったため、再び新たに企画したものである。
プログラム
9:30- 9:40 開会挨拶と趣旨説明
     津田敦(東大大気海洋研)
座長 桑田晃(水研セ東北水研)
9:40-10:10 珪藻の系統と生活史
     佐藤晋也(エジンバラ王立植物園)
10:10-10:40 パルマ藻は珪藻の祖先か? 
     ○一宮睦雄(熊本県立大)・桑田晃(水研セ東北水研)
10:40-11:10 珪藻研究への化学的なアプローチ
     真鍋武彦(瀬戸内AquaLab)
11:10-11:40 珪藻細胞サイズの進化モデル:海洋と淡水の対比
     吉山浩平(岐阜大流研セ)
11:40-12:10 高速増殖能力を持つ珪藻
     一見和彦 (香川大瀬戸内研セ)
12:10-13:00      昼食
座長 一見和彦 (香川大瀬戸内研セ)
13:00-13:30 珪藻に寄生するツボカビが駆動する物質流
     鏡味麻衣子(東邦大理)
13:30-14:00 珪藻ウイルス研究の最前線と今後の展望
     外丸裕司(水研セ瀬戸内水研)
14:00-14:15 海産珪藻 Chaetoceros tenuissimus の挙動に対するDNA/RNAウイルスの影響 
    木村 圭(水研セ瀬戸内水研)
14:15-14:30 過去2千万年間の珪藻を取りまく湖沼環境の変化
     齋藤めぐみ(科博)
14:30-14:45 日本の淡水産固有種の分布と起源
     辻彰洋(科博)
14:45-15:00 東京湾の干潟における底生珪藻の一次生産と種組成
     ○植松幸希・青木茂・岡本研(東大院農)・日野明徳(海生研)
15:00-15:15      休憩
座長 外丸裕司(水研セ瀬戸内水研)
15:15-15:30 鉄散布と台風実験から示唆される珪藻の特徴
     ○津田敦・安木奈津美(東大大気海洋研)・鈴木光次(北大院環境)・齊藤宏明(水研セ東北水研)
15:30-15:45 沿岸域における珪藻類の動態と光環境
     紫加田知幸(水研セ瀬水研)
15:45-16:00 円石藻と珪藻の生理特性の比較
     ○辻 敬典・白岩善博(筑波大院生命環境)
16:00-16:15 珪藻のリン源獲得経路とは
     ○山口晴生・足立真佐雄(高知大農)
16:15-16:30 珪藻の休眠過程の生理生態学
     ○桑田晃(水研セ東北水研)・奥修(MWS)
16:30-16:45 珪藻の有性生殖過程の一細胞動態解析
     ○城川祐香(東大院理)・若本祐一・嶋田正和(東大院総合文化)
16:45-16:50 閉会の挨拶
    古谷研(日本プランクトン学会会長・東大院農)
<総会と懇親会のお知らせ>
シンポジウム終了後、同会場において2012年度日本プランクトン学会総会を行います。また総会終了後、日本プランクトン学会懇親会を予定しております。